リモート雑談問題
リモートでワークするようになって 1 年近く経つが、以前ほど雑談できてないのが課題に感じている。
リモートは会議するのはとてもやりやすいと思う。会議室のような場所の制限も要らないし、移動する手間もないし、内容もそれぞれの画面に流して共有しやすい。
ただ雑談となると、ミーティングのように「今から雑談しましょう」と言ってもなかなかしづらい。
たとえば以前はどういう雑談をしていたか? と振り返ってみると、「セブンプレミアムの商品名に下にある、ほぼ誰も読まないであろうコピーと背景絵に何の意味があるのか?」という話をしていたりした。
話を振られる方としては「だから何?」という感じの話だが、それくらい雑な振り方をするのが雑談という感じはする。
もちろんセブンイレブンほどの大手が世に出しているプロダクトなのだから、何度も意思決定を経てこのように決まった狙いや理由があるはずで、それについてどう思う? という考えを確認したい気持ちがあるわけだ。
こういう話ができるのも、休憩時にセブンに行ってたまたま目についたので話す、という取り組みによってなされていたもので、これがリモートだとわざわざこの画像を映して語れるかというとちょっと難しい気はする。その場の環境やタイミングという要素が大きい。
そんな雑な話に意味があるのかというと、わりとサービスの方向性とかの認識を共有する上で意味があったように感じている。
おいしい魚屋でご飯を食べたときにサービスとしてこうしたホスピタリティを真似したいとか、勝手に渡してくる温泉まんじゅうにフリーミアムを感じてどのくらいコンバージョンするのだろうと考えたりとか。
去年一年はそういう確認的なやり取りが減ってしまって、今やっていることは本質的にやるべきことなのか?という迷いがけっこうあったんじゃないかと思う。
ドラッグ&ドロップの UI についての検討もうなぎ屋の調味料で行っていたなと思い出す(この山椒を横に動かしたら自動的にグループ化したいねとか)。