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『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を観た

なんとなく噂に聞いていた作品をこの一週間くらいで TV 版、総集編、サントラ、劇場版と一気に体験した。

先週テレビを買ったのでなにか観てみようと思ったら、劇場版上映に併せてレヴュースタァライトの TV アニメシリーズを YouTube で期間限定配信していたので全話観た。そしてその勢いで劇場版を 2 回観に行った。

どういう作品か

レヴュースタァライトをざっくり説明すると、歌劇学校に通うクラスメイト 9 人がメインキャラクターとなり、A パートでは日常の学園生活を描き、B パートでは放課後に学園地下 333m の演劇場でトップスタァの座を賭けた決闘を繰り広げていく。無茶苦茶なようだが、ウテナ好きな人ならまず好きだろうという感じだ。

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決闘シーンはタイトルにもあるようにレヴューという舞台演劇の形で行われ、幕が開けてレヴュータイトルと曲名が表示される演出がなんとも心躍る。総集編だとさらに舞台セットの名前まで追加されているのが嬉しい。

エヴァやシン・ゴジラ、そのオマージュ元の作品でもそうだが、こういうテロップが出るとオタク的に嬉しくなってしまうのはなぜなんだろうか。文字によって情報量を高めるというのもあるが、この作品だと特に、この画面が観客に向けたものであることを強化するからかもしれない。

この観客という概念も作品的に意識的に取り上げられていて、観客があり、舞台があり、そして舞台少女がある。それぞれの舞台少女がなぜ舞台を望むのかという視点と、劇を演じる姿が描かれていく。

歌劇であること

宝塚歌劇などを観たこと無いので、たぶんそのへんの知識があるともっと楽しめるんだろうという感じはしている。単純にバトルものとしても楽しいのだが、やはり各キャラクターのテーマに合わせて曲や舞台装置が作られ、歌劇として歌って踊って啖呵を切るという形式の独特さがこの作品を際立たせている。

以前、新宿の花園神社で野外演劇が行われていたので観に行ったのだが、そのときに演劇というものは映画とは違った迫力があるんだなと驚いた。

これは開演前の顔見せ口上(入場料を払わずに誰でも見れる)なのだが、特に小屋に入った後だとライトによって浮かび上がるキャラクターの表現が印象的だった。映画のほうが描写としてよっぽど写実的ではあるのだが、舞台と俳優と演技がライトを浴びて強調されると、そこに観客の想像力も加わってとてもイマジネーション溢れる世界が作り上げられるんだなと感じた。

レヴュースタァライトでも舞台装置としてライトの描写が積極的に使われていて、光を浴びるキャラクターと同等に、それを照らし出す舞台というものを描いていくのが良いなと思った。

その他感想はほぼこれに同意。

あと、じゅんななな最高ですね。